インドといえば、『スラム・ドック・ミリオネラ』という映画のような治安の悪い国だと思っている人も多いでしょう。それは『竜の如く』というゲームをプレイして「日本は危険だ」と思うことと一緒で、変なところに行かなければあまり治安の悪さは感じません。
私は年に4〜5回インドに行きます。両親も私が毎回無事に帰ってくるので、気を付けていればそんなに危険じゃないことを知っていますが、それでも父はあまりいい顔をしません。
心配する両親のためにも無事に日本に帰りたい。
無事に帰るにはトラブル回避能力を身につけなければ!
しかしインドをノー・トラブルで旅行することはほぼ不可能です。また、お金さえあれば多少トラブっても安全をお金で買えますので、意地でもお金をなくしたくありません。お金がないと弱みに付け込もうとするインド人がたくさん寄ってくるので、どうしてもお金の管理にだけはかなり気を使っています。
インド旅行で財布を盗まれなくなる金の管理方法を紹介したいと思います。
お財布を使わない
私の一番のオススメです。
一休さんのとんちのようですが、「財布を盗まれないようにするには、財布を持たないのが一番」です。
インドでは財布を持ち歩くとスリに狙われやすくなります。
特にローカルのマーケットなどでは、観光客が財布を出して買い物をしている所を観察していて、高そうな財布やインド人が使わないような財布を使っていた人をターゲットにします。
「カモがネギをしょってやって来た!」と言わんばかりに「金を持った観光客が盗みやすそうな財布を持ってきた!」と思うわけです。その後、知らぬ間にストーキングされて、知らぬ間に財布が盗まれてしまいます。
そのため、現金を剥き出しでポケットに入れている方が実は盗まれなかったりします。
現金を直接ポケットに入れる場合、「あまりお金を持ってなさそう」または「お金を持っている日本人ではなさそう」と思われて、スリのターゲットになりにくくなります。
スリが多い国と言われているトルコでも財布を持ち歩かない方がスリに合いにくくなるようです。(参考:『スリの多い観光地で本当にスリに遭うのか実験してみた』オモコロ)
長年のインド旅行でインド人を観察していますが、胸ポケットやカバンのポケットにクレジットカードや現金を直接入れていてお財布を持っていない人がとても多いです。体感6割くらいでしょうか。
もちろん高級モールなどに行けば日本と同じように、ヴ●トンやグ●チのハイブランド財布を使っているひとが多くいますが、ローカルのマーケットなどセキュリティに不安がある場所に行く時はお財布を持ち歩かないで、ポケットに直接現金を入れることをお勧めします。
ポケットにお金を入れる場合、目が届く範囲のポケットにお金を入れましょう。
お尻のポケットは知らない間に盗まれる可能性が0ではないのであまりお勧めできません。
私は今のところこの方法で一度もお金をスラれたことがないので、かなり有効な手段だと思っています。
ポケットに直にお金を入れているとお金が汗臭くなるなどの問題があるので、気になる方はジップロックの併用もおススメします。
財布を使わないでお金を持ち歩く際のコツ
いくらお金が盗まれにくくなるとは言え、盗まれる可能性が全くの0ではありません。
そのためにはお金を入れるポケットを分散してリスクヘッジを取りましょう。
私はいつも以下のようにお金をしまっています。
・500ルピー未満のお札は右ポケット
・500ルピー、デビットカード1枚のお札は左ポケット
と決めて、入れます。
またクレジットカードは胸ポケットかカバンの一番奥に入れることが理想的です。
最近では日本のPay PayやLINE PayのようなPay TM というQRコード決済を幅広く使うことができます。
日本よりも普及率が高く、屋台などのローカルでも問題なく使用できますので現金はあまり多く持ち歩かずに、スマホ決済を利用してもいいでしょう。
スマホ決済をメインで使用する場合はスマホを盗まれないように気を付けましょう。
どうしても財布を持ちたい人向け
ペラペラで貧乏そうな財布を持つ
地球の歩き方コラボのような財布が売っています。こういう、安そうで、薄い財布がおすすめです。
または100円ショップで売っているお財布でも良いでしょう。
薄さにこだわる理由は外から触った時に分かりにくいからです。スリの人は、外から見てポケットが膨らんでいるかどうか、も判断してからスリのターゲットを決めています。
極力ズボンの形に影響を与えないような財布にするといいでしょう。
とにかくインド旅行用に新しくお財布の購入を検討している場合、『薄い・安い・貧乏そう』この3点を軸としてお財布選びを徹底しましょう。
また、薄い財布を買っても、ぬぐい切れない新品っぽさが気に入らない場合は、紅茶に1時間ほど浸してから洗うといい感じに使い込まれた感を演出することができます。
チェーンをつける
インドのスリはチェーンを切ってまでなにかを盗もうというモチベーションありません。
チェーンがついているだけで、「わざわざ盗むのも面倒くさそうだな」と思われて財布を盗まれにくくなります。
スマホも財布も盗まれたくないものは全部チェーンをつけてカバンにくくりつけてしまいましょう。それだけでもスリに会う可能性はグッと下がります。
難点はチェーンが増えるとカバンが重くなることと絡まることです。
スマホ決済を活用する場合はスマホがなくなると何も出来なくなってしまうのでスマホにチェーンを付けて盗難防止をしましょう。
インドで買った財布を使う
よっぽど汚い財布を普段から使っている人以外は、日本で使っている財布をインドのローカルのマーケットなど使うと、「金を持っている日本人が来たぞ」をターゲットにされてしまいます。
上で紹介したペラペラな財布がオシャレじゃないし使いたくない!という場合、現地で買った財布を持つこともインド人が我々の経済状況を推測しづらくなるのでおススメです。
インドのお財布はインドの事情に合っているのか小ぶりなものが多く、ポケットに入れても気にならないサイズ感のものが多く、色やデザインも日本で売っていないものばかりなので一つ選ぶだけでもかなり目移りしてしまいます。
帰国後の旅の思い出が増えるので、折角の機会にインドでかわいい財布を買ってみるのはいかがでしょうか。
現地の格好をする
インドの人は、現地人っぽく見える格好をしていると現地人の可能性を考えてスリの対象にしにくくなります。
理由は、スリが海外観光客はインドに知り合いも少ないし、二度と会うこともないから多少やらかしてもいいと思っています。
逆にインドに住んでいる人に対しては何か問題があったら親族郎党殴り込みに来る可能性があるので、そこまで派手に悪いことはしてきません。(それでもスリは多いけど)
インドの普段着のようなクルタなどを到着したらすぐに買って着ていると、それだけで自衛になります。また、女性の場合、クルタを着ているとナンパも少なくなるのでおススメです。
まとめ
素敵なものがたくさんあるインドに行って財布を盗まれたことが原因で、観光が全然楽しめなかった、なんてとても勿体ないことです。
インドもいろいろな人がいるので、確かにスリをする人もいます。インドは人との出会いに限らずとも、必ず素敵な出会いがあなたを待っている国です
皆さんが少しでもインド旅行を楽しめるように、参考にしてもらえればと思います。
個人的にはクレジットカード、そして海外でもキャッシングできるカードを持っておくのもおすすめです。